木曽川扇状地にはかつて「古代邇波(にわ)」と呼ばれた一つの領域が存在し,そこには個性豊かな文化が育まれ,数多くの貴重な文化遺産が存在しています。当団体は,これらの文化遺産を学問的に評価するとともに,地域の歴史・文化教育活動等に活用するための具体的提案などを実施していきたい。
例えば,古墳や遺跡が存在する場所が,地域の人々の日常的なたまり場となったり,その遺跡を通じて人々の間に日常的な交流が生まれ,そして人々との交流の輪がどんどん広がっていくような仕組みを文化遺産を通じて具体化していきたい。
さらにここに集まり文化遺産にふれあう人々の生き生きとした姿に出会う事により,この町の歴史や文化,そして周囲の自然景観にあらためて感動し,この町が育んできた素晴らしい歴史空間を体感できるような活動を考えて行きます。
こうした具体的な歴史教育・ 文化財等の啓発活動支援事業を通じて,地域社会に貢献することを目的とします。
文化遺産のみえるまちづくり事業
地域コミュニティは、教育・防災・福祉・生活環境など,あらゆる分野で地域の根幹をなすものですが,その地域の絆をどのよう維持していくかが,今まさに問われています。そこで,地域に残る多様な文化遺産を中心に据え,活用することで豊かで楽しい地域社会を復活・維持していくことができると考えています。
地域が保有している多様な文化遺産を失われる前に発見・保護し、その意義を学問的に評価し、得られた成果を広く共有する。そして地域が長い時間をかけて培ってきた文化の重要性を再発見する機会や交流の場所を提供する事により、コミュニティがまちづくりの基盤として機能していく環境を整えていきます。
当団体は,さまざまな取り組みを通じて「文化遺産のみえるまちづくり」事業を実現していきます。
主な事業部(平成23年度)
- 史跡公園の管理活用,史跡整備計画の策定(史跡整備・管理コンサル)
- 古代の風景を楽しみ,文化遺産の見える化事業(邇波史楽座)
- 文化遺産を散策し,そこに息づく場面を復元する(歴史レイヤー史跡散策)
- 楽しみながら文化遺産を集める(文化遺産カード)
- 参加して,地域の歴史・風土を学ぶ(文化遺産カレッジ)
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