こんにちは。兼松です。

昨日はニワ里カレッジでした。今回は現役の大学院生を2名お招きし、瓦についての最新の研究成果をご講演いただきました。

前半は、名古屋大学大学院人文学研究科博士前期課程1年の伊藤佑真さんに、「犬山市の古代瓦とその周辺」というテーマで、特に軒先に葺かれる瓦の文様とその変化についてご講演いただきました。犬山市では、モンキーパークの園内にあったとされる官林瓦窯から出土している軒丸瓦と同じような文様を持つ瓦が尾張北部の遺跡から出土しており、それらを比較して文様がどのように変遷していったのかを考察していただきました。

後半は、同研究科2年の小出一磨さんに、「織豊期城郭瓦を見る視点」というテーマで、文様、製作技法、胎土・焼成、出土地点の4つの視点から、清須城・犬山城・岐阜城出土資料を比較検討し、それぞれの城で使われた瓦の特徴とその関係についてご講演いただきました。

講演が終わった後もご来場いただいた方からいろいろとご質問をいただき、私も勉強させていただきました。

伊藤さん・小出さん、ありがとうございました。

 

次回のニワ里カレッジは、10月12日(日)の10時から11時半で、ニワ里ねっと会員の古川博昭さんと、兼松が講演の予定です。ぜひお越しください。