こんにちは,大塚です。

昨日,今日と各地の小学校では運動会が行われていたようですね。ご父兄のみなさん,ご苦労様です!

そんな中,ニワ里ねっとではこの2日間,明治元年に発生した「入鹿切れ」の洪水堆積層を確認するための掘削調査を,犬山市安楽寺にて行いました!これまで,古記録や伝承,石碑などで語られてきた「入鹿切れ」ですが,それを自然科学的な知見から再検証しよう,という試みです。

実は,8月末にも同様の調査を行っていたのですが,人為的な盛土や昭和以降の堆積層が主だったので,今回は別地点にて再調査です。

昆虫・地質学者の森勇一先生と京都教育大学の田中先生にも,はるばるお越しいただいて,土層断面を観察いただいた結果,これが「入鹿切れ」だ!という堆積層を突き止めることができました。

その厚さ,30cm弱。この土砂が村を襲ったんだなぁと実感しました。先生方にいろいろとお話を伺うこともでき,とても興味深かったです。

この調査成果の詳細は,展示や講演会といった形で皆さんにお伝えしていく予定ですので,お楽しみに!!

 

田中先生,森先生はじめ,たくさんの方々にご協力いただいて,実現した今回の調査。皆様に感謝です。・・それにしても成果が出てよかった,よかった。

 

堆積した層から,何度も水がこの場所を襲っていたことがわかりました。

 

土層の剥ぎ取りも行いました!