こんにちは,大塚です。
本日は,入鹿切れシンポジウム!!
今年度は,入鹿切れから150年ということで,ニワ里の基幹事業として調査研究や普及事業を進めてきましたが,いよいよメインイベントの入鹿切れシンポジウムを迎えました。
大口町歴史民俗資料館さんの主催で開催した今回のシンポジウム。
ニワ里も出演,協力させていただきました。
ニワ里ねっとでは入鹿切れによる洪水堆積層を発掘する,という前代未聞の調査を今年の秋頃から行ってきましたが,今回のシンポジウムはその成果報告会でもあります。(調査の詳細はこちらー「入鹿切れ」探す!)
基調講演では,森勇一先生から調査の成果報告と,どのような時代背景のもとで,いかにして入鹿切れが起こったのかをお話いただきました。
そして第2部は語りの部。ニワ里の野外劇で舞台演出もしていただいている中野金弘さんと,篠笛奏者の沖牟田安さんにご出演頂きました。
入鹿切れの惨状を生々しく伝える「語り」,本当に心揺さぶられるものでした。素晴らしかったです。
会場では,涙を流して聴かれていらっしゃる方の姿もありました。
忘れつつある入鹿切れ惨状の記憶を,「語り」を通じてリアルに感じてもらうことができたのではないかと思います。
そして,第3部のトークセッション。森先生はじめ,大口町学芸員の西松さんに,熱い思いを語っていただきました!
「入鹿切れ」の調査研究は,まだまだ深化させていくことができるし,していく必要性があること,そして,「入鹿切れ」の歴史はこの先も,「地域」で語り継いでいかなくてはならないことを改めて確認し合い,また,洪水堆積層を確認する発掘調査を別地点でも行って,被災の状況を把握していきたいね!という夢も語り合いました。時間も労力も必要なことなので,弱小NPOのニワ里ではすぐに実行は無理かもしれませんが,いつか実現できるといいなぁ・・
会場には本当に多くの方にご来場いただき,そして内容も素晴らしいものとなり,シンポジウムとしては大成功を収めることができたのではないでしょうか。
これが,多くの人々の印象に残り,少しでも未来のまちづくりに影響してくれれば幸いです。
今年は発生から150年ということで,本腰を入れて事業を行ってきましたが,これにとどまることなく,今後も継続して調査研究と普及活動を進めていきたいと思います!